Overblog
Follow this blog Administration + Create my blog

野草が溢れるパリの散歩道 Promenade dans la Petite Ceinture

Published on by Kayoko

野草が溢れるパリの散歩道 Promenade dans la Petite Ceinture

Petite Ceinture du 14è (entre Didot et Porte d'Orléans) 19世紀中頃に敷かれた全長32キロの「小さなベルト petite ceinture」と呼ばれる鉄道はパリ市内をグルっと囲んで走っていました。貨物輸送を目的として作られましたが、一時は乗客も運ぶ重要な鉄道でした。しかし、地下鉄の発達や貨物の減少で、1970年代末には殆ど需要がなくなり、1993年に廃線となってしまいました。以来、放置状態だったのが功を奏したのか、次第に動植物の宝庫となり、2007年から一部の地帯がアクセス可能となったのです。...

Read more

熱波と干ばつ La canicule et la sécheresse

Published on by Kayoko

熱波と干ばつ La canicule et la sécheresse

ヴァンセンヌの森 ヨーロッパは嘗てない熱波と干ばつに見舞われています。今年の7月の雨量はフランス気象庁が統計を取り始めた1958年以来の最も少ない記録となりました。わずか9,7ミリで、前年の90,8ミリと比べ、10分の1に近い雨量です。これまでの記録2020年の16ミリを大きく更新しました。一般の住宅はクーラー設備がありませんが、冷房のある店舗は増えています。電力消費量の増加に備えて、パリ市は「冷房装置使用中はドアを閉める」旨の通達を出しましたが、守らない店も多い為、昨日から取り締まりを始めたようです。...

Read more

熱波到来 La Canicule !

Published on by Kayoko

熱波到来 La Canicule !

パリにも熱波がやって来ました。今年2度目、1ヶ月を置かずして到来しました。この「熱波」フランス語では「カニキュール canicule」と呼ばれますが、パリでは、日中の気温が31度以上、夜間になっても21度以下にならない日が3日以上続くと「カニキュールが来た」と大騒ぎになります。そうなのです、真っ青な青空が広がる真夏日となって既に3日経ちました。多くの人が熱中症で亡くなった2003年の夏と今の状況が似ていると言う気象予報士もいます。昨日から、首都圏での自動車専用道路の制限速度が下げられました。オゾ...

Read more

サリー・ガボリ展 Sally Gabori à la Fondation Cartier

Published on by Kayoko

サリー・ガボリ展 Sally Gabori à la Fondation Cartier

マダディンキンアーシー・ジュウォンダ・サリー・ガボリ(Mirdidingkingathi Juwarnda Sally Gabori)の絵画展がフォンダシオン・カルティエ(Fondation Cartier)で始まりました。彼女はオーストラリアのアボリジニ、1924年頃にオーストラリア北部カーペンタリー湾ベンティンク島で生まれたそうです。1944年当時の島民は125人、島の自然のみで生活していた彼らは1948年の台風と津波で土地の殆どを失い、宣教師たちの勧めによって仕方なく隣のモーニングトン島に移り住みました。最後まで島に残っていた住民は63人でサリーもその一人でした。サリーたちは子供たちと離され、方言や慣習を禁止される生活を余儀なくされました。...

Read more

文明開化の子供たち Les enfants de l'ère Meiji

Published on by Kayoko

文明開化の子供たち Les enfants de l'ère Meiji

3月30日〜5月21日まで「Les enfants de l'ère Meiji 文明開化の子供たち」と題した展覧会がパリ日本文化会館(Maison de la culture du Japon à Paris)で開かれます。版画を中心とする約140点の貴重な作品や資料が並びました。近代化が進む19世紀後半の日本の風俗が子供たちと共に生き生きと描かれている版画の数々。教育の為に作られた万国旗や植物・動物の絵など珍しい版画も展示されています。また、フランス人画家ビゴーGeorges Fredinand...

Read more

緑の手! La Main Verte

Published on by Kayoko

緑の手! La Main Verte

フランス銀行(3月13日公表)によると、今年の物価上昇率は3,7〜4,4%となる見込みです。ウクライナ戦争が始まる前からエネルギー価格問題に直面していたフランスは、今回の戦争でこれが決定的となりました。原発先進国のフランスは、55%の天然ガスをロシアに頼っているドイツほどではありませんが、石油やガス開発をロシアで展開している企業トータル・エネルギーの進退に悩んでいます。ロシアへの経済制裁では天然ガスと石油の輸入を止めるのが最も効果的と言われていますが、この部分は未だに手が付けられていません。つい最近まで、ロシアに大きく依存しているエネルギー問題を誰も真剣に考えていなかったとは俄かに信じがたいことです。...

Read more

ストリート・アートとウクライナ Artistes soutiennent l'Ukraine

Published on by Kayoko

ストリート・アートとウクライナ Artistes soutiennent l'Ukraine

rue Buot, 75013 ウクライナ戦争が始まって以来、街角で見かけるタッグ(tag いたずら書き)には黄色と青色が目立つようになりました。近所の薬局の仮テントも黄色と青色です。ウクライナ国旗に使われるこの2色はウクライナ支援の象徴なのです。パリ13区のビュット・オー・カイユ(Butte aux Cailles)地区の細道には以前からタッグ、いつの頃からかストリート・アートと呼ばれるようになった作品が多く見られます。今月初めに登場したセトの絵は可愛い少女がウクライナ国旗を持って戦車を踏み潰しながら歩いています。...

Read more

ウクライナ戦争とパリ L'Ukraine et Paris

Published on by Kayoko

ウクライナ戦争とパリ L'Ukraine et Paris

Maria Ovsyannikova (*The Guardianのスクリーン・ショット) ロシアがウクライナ侵攻を開始して20日、戦火は増すばかりです。始まった当初、欧州連合はロシア非難で強い連帯を示しましたが、戦争が長引くに連れ、連帯感が薄れていくのが感じられます。毎週土曜日にレピュブリック広場で開かれるウクライナ支援集会も3日前は1000人くらいしか集まらず、オーガナイザーの「フランスの皆さん、支援を」という声が虚しく流れていました。ベルリンでの大規模集会と比べると雲泥の差です。「2020年までフランスはロシアに武器を売っていた」「トータル・エネルギー(フランスの最大エネルギー会社)がロシアから撤退しないのは犯罪」「ソシエテ・ジェネラル銀行(仏主要銀行)はロスバンク(露主要銀行)から資本を引き上げない」というニュースは仏政府の曖昧な態度を語る一部です。アソシエーション・レベルでは救援物資や難民受け入れなどの運動が広がっていますが、どうも国民レベルの関心は別のところにあるような気がしてなりません。ひとつには4月10日の大統領選挙があるようです。目下、現大統領が30%以上の支持を得て、他候補を大きく引き離しています。決選投票は2週間後の4月24日。現在のところ、5年前と同じく、世論調査で2位につけているマリーヌ・ル・ペン(極右)との一騎打ちになりそうです。2週間前に比べて、マクロン大統領の支持率が3%上がったのは戦争と引き離しては考えられません。...

Read more

ウクライナ料理 Plats ukrainiens

Published on by Kayoko

ウクライナ料理 Plats ukrainiens

昨日のレピュブリック広場 © Harald Gottschalk ロシア軍によるウクライナ武力行使は日毎に激しさを増しています。パリ市は、昨日から各区役所で救援物資受付を始めました。ウクライナ支援運動も大きくなり、昨日のレピュブリック広場の反戦集会は周辺の車の流れを止めるほど参加者が車道に溢れました。 最近、ソ連時代に何度も行ったモスクワの食事を思い出します。その当時は、宿泊先が指定されており、いつも同じホテル「ウクライナ・ホテル」に滞在したものです。ロシア通貨の持ち出しは禁止だったにも関わらず、スイスの空港ではいつでもルーブルが買え、その安いルーブルで美味しい食事をすることができました。その中で私が最も気に入っていたのは「ボルシチ」。牛肉、ビーツ、キャベツが入ったポタージュ風のウクライナ料理です。...

Read more

国連総会「ロシア非難決議採択」Résolutaion exigeant le retrait des forces russes

Published on by Kayoko

国連総会「ロシア非難決議採択」Résolutaion exigeant le retrait des forces russes

昨日の国連総会で「ウクライナからのロシア軍即時撤退」を盛り込んだロシア非難決議が賛成141ヵ国で採択されました。参加193ヵ国中、反対を投じたのはロシア、ベラルーシ、エリトリア、シリア、北朝鮮の5ヵ国で、中国やインド、パキスタン、イラン、イラクなどの35ヵ国は棄権しました。全く意思表示をしなかった国は12ヵ国ですが、これらの国はどうして沈黙したのでしょうか? 2014年にロシアがクリミア半島を併合した時の非難決議に100ヵ国が賛成、11ヵ国が反対、58ヵ国が棄権したことを考えると、今回は画期的な結果と言えます。但し、それぞれの国の立ち位置が明らかになった以外、法的拘束力は何もありません。いくら多くの国がロシアのウクライナ武力侵攻を非難しても戦争を止めることはできないのが現状です。...

Read more

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 20 30 > >>