フランスの伊藤若冲展 Jakuchu à Paris
群鶏図 Coqs, 1761-1765 近年、江戸中期に京都で活躍した画家伊藤若冲の研究が進み、2年前の生誕300年企画展では東京都美術館に長蛇の列ができました。3時間待ちも珍しくなかったそうです。その若冲の展覧会がパリのプチパレ Petit Palais で明日から1ヶ月間開かれます。 会場への廊下 Passage vers l'entrée 今回の展覧会では、長い間皇室コレクションの中に保存されていた「動植綵絵」 30点と「釈迦三尊像」が展示されます。画家自身が相国寺に寄進したこれらの作品は元々共に飾られていて、1889年に相国寺から皇室に献上されました。釈迦三尊像を荘厳するために描かれた花鳥図の大作です。大胆な構図の中に一寸の隙もない研ぎ澄まされた美に圧倒されます。...