国連総会「ロシア非難決議採択」Résolutaion exigeant le retrait des forces russes
昨日の国連総会で「ウクライナからのロシア軍即時撤退」を盛り込んだロシア非難決議が賛成141ヵ国で採択されました。参加193ヵ国中、反対を投じたのはロシア、ベラルーシ、エリトリア、シリア、北朝鮮の5ヵ国で、中国やインド、パキスタン、イラン、イラクなどの35ヵ国は棄権しました。全く意思表示をしなかった国は12ヵ国ですが、これらの国はどうして沈黙したのでしょうか? 2014年にロシアがクリミア半島を併合した時の非難決議に100ヵ国が賛成、11ヵ国が反対、58ヵ国が棄権したことを考えると、今回は画期的な結果と言えます。但し、それぞれの国の立ち位置が明らかになった以外、法的拘束力は何もありません。いくら多くの国がロシアのウクライナ武力侵攻を非難しても戦争を止めることはできないのが現状です。
毎日放送されるニュースを見ていると悲壮感に押しつぶされそうです。昨日のル・モンド紙に「15人の仏外人部隊所属のウクライナ人が逮捕される」という記事が載っていました。祖国の状況にいてもたってもいられず、ウクライナへ戻って戦いに参加する人たちは後を絶ちません。この15人は、国籍はウクライナでも所属はフランス軍で、フランスはこの戦争に参戦しない立場を取っている為、軍規違反となり、脱走兵と見なされたのです。