サリー・ガボリ展 Sally Gabori à la Fondation Cartier
マダディンキンアーシー・ジュウォンダ・サリー・ガボリ(Mirdidingkingathi Juwarnda Sally Gabori)の絵画展がフォンダシオン・カルティエ(Fondation Cartier)で始まりました。彼女はオーストラリアのアボリジニ、1924年頃にオーストラリア北部カーペンタリー湾ベンティンク島で生まれたそうです。1944年当時の島民は125人、島の自然のみで生活していた彼らは1948年の台風と津波で土地の殆どを失い、宣教師たちの勧めによって仕方なく隣のモーニングトン島に移り住みました。最後まで島に残っていた住民は63人でサリーもその一人でした。サリーたちは子供たちと離され、方言や慣習を禁止される生活を余儀なくされました。
サリーが初めてモーニングトン・アート・センターを訪れたのは2005年のことです。これが絵画との初めての出会いで、この時、彼女は80歳になっていました。以来、2015年に亡くなるまでの9年間、絵を描き続けました。そして、作品数は2000点以上になり、大胆でダイナミックな色彩とフォルムが国内外で評判となりました。
今回の展覧会はオーストラリア以外で開かれる初めてのサリー・ガボリ展。2022年11月6日まで開催されていますので、この機会をお見逃しなく。