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life

緑の粘土は奇跡を起こす? Argile verte

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緑の粘土は奇跡を起こす? Argile verte

左手の関節炎が痛むのでお医者さまに相談したら、1ヶ月分の消炎剤と胃薬を処方されました。飲み始めて5日くらいは問題なかったのですが、その後は薬を飲むと胃が重苦しくなり消化不良状態に陥った為、薬を中止しました。その代わりに始めたのが「緑の粘土 (argile verte)」の湿布です。これはモンモリロナイト (montmorillonite) という粘土質の鉱物を砕いて粉末にし、水を加えてペースト状にして使います。 この緑の粘土を患部に分厚く塗り、それをサランラップで覆い、2時間以上そのままにします。粘土には老廃物を吸収する力があり、痛みを鎮めると言われているからです。まだ5回しかしていない所為か、関節炎に関する効果のほどは何とも言えませんが、ここで思わぬ発見がありました。所謂セレンディピティ(...

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フランスの古電球回収キャンペーン Récylum

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フランスの古電球回収キャンペーン	Récylum

Campagne de Récylum 先日近所のスーパーへ壊れた電球を捨てる為に寄ったら、今まであった回収ボックスが消えていました。環境を汚染する可能性のある電球や電池等は販売者に回収する義務が課されています。それなのに「もう置いていない」と店員さんに言われ、仕方なく3軒目でやっとボックスを見つけました。 電球を捨てるのは結構面倒とぼやいていたら、今日某スーパーの前で古電球回収キャンペーンに出会いました。緑の立て看板の周りでふたりの若者がエコバッグを通行人に配っているではありませんか。このバッグに廃品電球を入れておき、忘れずに回収ボックスに入れましょうというわけです。なるほど、生成りコットンに「バックマン」がプリントしてある可愛いデザインで、皆が立ち止まってこれを受け取っているのでした...

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石上純也の個展始まる Exposition Junya Ishigami

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石上純也の個展始まる Exposition Junya Ishigami

Junya Ishigami Freeing Architecture 1994年にパリ左岸に誕生したガラス張りの空間はカルティエ財団 Fondation Cartier、現代美術の発信地です。ジャン・ヌーヴェル Jean Nouvel によるシンプル且つモダンなこの建物は古い街並みによく馴染み、前を通ると、つい中に吸い込まれてしまいます。世界中のアーティストの個展がここで催されますが、日本のアーティストも例外ではありません。これまでに招待されたアーティストとして、 森村泰昌、 福原 信三と福原路草、...

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鈴木清順とパリの映画館 Rétrospective Seijun Suzuki

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鈴木清順とパリの映画館 Rétrospective Seijun Suzuki

Rétrospective Seijun Suzuki 今カルチェラタンの小さな映画館にいます。昔見損ねた「肉体の門」が上映されると知ってやってきました。観客は老若男女取り混ぜ約30人ほど。気の所為かインテリ風が目立ちます。宣伝なしの1964年制作の映画を見に来るのは余程の清順ファンか日本オタクなのでは思ってしまいます。それにしてもこの映画が封切られて話題になったことを覚えている私は何なんだ?と改めて自分の歳を意識しました。 パリの5区には独立系の小さな映画館がたくさんあり、古い映画を掘り出しては企画上映しています。鈴木清順の6本の映画は3月28日から4月10日まで繰り返し上映されていますので、この機会にどうぞ。そのうちの1967年制作「殺しの烙印」はエロと暴力が売りだった映画で、かなりの画面が黒く塗りつぶされての公開だったそうです。その後、...

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住民票と国民健康保険  Vivre au Japon

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住民票と国民健康保険  Vivre au Japon

昨年、フランスから日本へ転出届けを出しました。圧迫骨折をした母の世話で日本滞在が増えると思い、実家のある役所で住民票を作成してもらったのです。それに伴い、健康保険に加入する義務が生まれ、同時に介護保険にも加入することになりました。そしてマイナンバーも取得しました。それまで全く考えていなかった国民年金まで僅かですが、受け取れることになりました。 毎月の支払い額は、健康保険料1,100円と介護保険料2,630円、収入は月割りにすると手取り3,250円の年金だけですから、480円のマイナスになります。住民票はあるけれど保険料は支払っていないという人の話を聞いたので、役所の窓口に相談に行きました。結論から言うと、健康保険加入は義務なので勝手に脱退はできません。脱退する方法はただひとつ、国外へ転出することでした。...

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この世界の片隅に Dans un recoin de ce monde

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この世界の片隅に Dans un recoin de ce monde

Dans un recoin de ce monde chez Gilbert Joseph フランスでのマンガの出版は年々増しているようです。「マンガ」という言葉はすでに「日本の漫画」として定着し、書店に行くと「ショウジョ」「ショウネン」というカテゴリーに分けられ、マンガが並んでいます。 こうの史代原作の漫画「この世界の片隅に」は、2008年に日本で単行本として発行され、現在まで115万部を突破したヒット作品です。2011年に実写版でドラマ化され、2016年には劇場アニメ版が公開されました。昔は小説が人気を呼ぶと映画化されたりマンガ化されたりしたものですが、今はその逆パターンが多く「ノベライズ版」小説が世に溢れています。...

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書家・中嶋宏行個展  Calligraphe Nakajima à Paris

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書家・中嶋宏行個展  Calligraphe Nakajima à Paris

Exposition Hiroyuki Nakajima "Be Here Now" 書家の中嶋宏行氏の個展が今日から始まりました。パリの北マレー地区にあるピエール・イヴ・カエール画廊(Pierre-Yves Caër Gallery)で2月24日まで開かれています。この画廊は2017年10月にオープンしたばかりで、日本の現代美術を専門としています。 中嶋氏は画廊にとって3人目のアーティスト、これまで日本とイタリアを中心に活動し、ドイツ、フランス、フィンランド、アメリカでも個展やパフォーマンスを行っている方です。2006年にはアヴィニョンのフェスティヴァルにも参加、パフォーマンス「LUNE/月」を発表なさいました。...

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坂倉準三展がパリで始まる Junzô Sakakura : une architecture pour l'homme

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坂倉準三展がパリで始まる Junzô Sakakura : une architecture pour l'homme

明日から坂倉準三展(Junzô Sakakura)がパリ日本文化会館(Maison de la culture du Japon à Paris)で始まります。阪倉は戦前にパリ万博(1937年)の日本館設計で一躍有名になり、戦後も東急文化会館や日仏学院など多くの主要な建築を手がけましたが、1930年代にル・コルビュジエ(Le Corbusier)に師事し、パリに暮らしたことは案外知られていません。 コルビュの家具担当として活躍したシャルロット・ペリアン(Charlotte Perriand)は自伝(Une...

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シャンタルの光の本 Livres de lumière

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シャンタルの光の本 Livres de lumière

素敵なランプを作るシャンタル・ペラン(Chantal Perrin)は元映画女優です。1976年製作の「タタール人の砂漠」( Il deserto dei Tartari )はジャック・ペラン主演で脇役にはジュリアーノ・ジェンマはじめ当時のスター勢揃いという大作ですが、シャンタルもこの映画に出演しています。映画プロデューサーとしても活躍した彼女は、いつの間にか映画の世界を離れ、家で好きなランプ作りをするようになりました。彼女の作るランプの特徴はシェードにあります。様々な本を折って綺麗で優しい光を生み出すのです。折り紙に惹かれたのは、ほんの少しですが、日本人の血が入っている所為かもしれません。...

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1947年発行フランスのパスポート Passeport publié en 1947

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1947年発行フランスのパスポート Passeport publié en 1947

最近、亡き夫の遺品を整理していて、フランスの古いパスポートを見つけました。1947年に発行された義父のものでした。それを見て、子供達が笑っています。身体的特徴を記したページを読んで大笑いしているのです。覗いてみると、「身長」「目の色」以外にも「髪:ごま塩」「額:ふつう」「鼻:ふつう」「口:ふつう」「顎:丸い」「顔:楕円形」「肌色:ありきたり」と細々と書き込まれているではありませんか。写真が貼られていなければ、ほとんど参考にはなりそうにないデータの羅列です。しかもすべて手書き。風流というか何という...

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