石上純也の個展始まる Exposition Junya Ishigami
1994年にパリ左岸に誕生したガラス張りの空間はカルティエ財団 Fondation Cartier、現代美術の発信地です。ジャン・ヌーヴェル Jean Nouvel によるシンプル且つモダンなこの建物は古い街並みによく馴染み、前を通ると、つい中に吸い込まれてしまいます。世界中のアーティストの個展がここで催されますが、日本のアーティストも例外ではありません。これまでに招待されたアーティストとして、 森村泰昌、福原信三と福原路草、 荒木経惟、宮島達男、三宅一生、村上隆、森山大道、杉本博司、 川内倫子、横尾忠則、北野たけしがいます。
そして今回、1974年生まれの建築家石上純也がここに加わりました。彼の様々なプロジェクトとその模型が展示されており、従来の建築のコンセプトが根底から覆されるのを感じます。中でも中国に建立した「Chapel of Valley」は凡そ考えられないような異常な建物で、実物を見たい!と強く思ってしまいました。写真を見る限り、そこに行くのは不可能にも思えるのですが、、、3月30日に始まったこの展覧会は6月10日まで開かれています。