農薬と政府不信 Scandale du chlordécone
© Joël Le Gall, Archive Ouest-France クロルデコン(chlordécone)に10年以上晒され、前立腺癌を発症した農業従事者が労災と認定されることが昨日告知されました。クロルデコンは1951年にアメリカで初めて合成され、1958年から製造された農薬です。1963年からネズミ実験で毒性が指摘されるようになり、人体への毒性及び土壌・水質汚染の深刻さが明らかになったことから、アメリカでは1976年に使用が禁止されました。ところがフランス海外県のグアドゥループやマルティニークではこの農薬使用が1972年から1993年までバナナ農園で許可されていました。20年以上経った今も全住民の90%が農薬に汚染されていると推定されます。...