変異株オミクロン Variant Omicron
11月24日に南アフリカで変異株オミクロンが報告されて以来、世界各国はパニック状態です。イギリスが南アとその周辺国からの入国禁止措置を取ったのを皮切りに、フランスは直ぐに南アからの旅客機乗り入れを停止しました。日本も水際対策の強化を打ち出し、ビジネスや留学生受け入れを緩和した矢先に外国人の入国を一切禁止しました。この先、いったいどうなるのでしょう ? お正月を日本で過ごす為に帰国を予定している方々にとっては、大変心配な事態です。
南アの大統領府は「国際協定に従って変異株を報告した事でペナルティを課されることになるとは」と嘆いています。「私たちは科学的情報について非常に透明性の高い対応をしました。 感染が増加していることを確認し、データを公開し、警告を発しました。 大規模な差別を課される可能性があるにもかかわらず、私たちは国と世界を保護するためにこれを行ったのです。We have been very transparent with scientific information. We identified, made data public, and raised the alarm as the infections are just increasing. We did this to protect our country and the world in spite of potentially suffering massive discrimination.」
一方的にアフリカ南部からの入国を拒否するという先進国の決定を世界保健機構は非難しています。対象国のひとつであるマラウイは非常に貧しい国。現在雨季にも関わらず雨が3日しか降っていない為、ここ数ヶ月で水道料は50%上昇、ガソリン代も40%値上がりしました。経済状態が危機に瀕しているところへこの変異株騒ぎです。先進国はアフリカ南部を孤立させる代わりに、ワクチンとマスクを無料提供し、経済的援助を今こそ強化するべきではないでしょうか。