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新型コロナと川崎病 Syndrome de Kawasaki et Covid-19

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新型コロナと川崎病 Syndrome de Kawasaki et Covid-19

© Sophie Robichon / Ville de Paris 日本で1967年に初めて報告された川崎病がヨーロッパで増えています。というか未だ原因不明の川崎病によく似た症例がたくさん出ているのです。この件を最初にツイッターで知らせたのはPICS(イギリスの小児科集中治療学会)で4月26日のこと。翌日にはガーディアン紙が初めて記事を載せました。その3週間ほど前から、川崎病の症状を示す子供の患者が増え、現在12人以上の子供たちが集中治療を受けているそうです。イギリスでは子供人口10万人に4〜5人発症する稀な病気とされていて、今回の増大と新型ウイルスの関連が心配されています。...

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フランス隔離解除計画 Le plan de déconfinement

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フランス隔離解除計画 Le plan de déconfinement

Assemblée nationale du 28 avril 2020 本日、待ちに待った隔離解除計画がフィリップ首相から発表されました。「社会的距離」確保から75人の議員(議席数は577)のみが集まった議会で明らかにされました。この計画は、議会での討議および採決を経て決定されることになっていますが、与党が議会の絶対多数を握っているので、そのまま採択されると思われます。そこで、この計画をまとめてみました。 テストに関して:5月11日以降、PCR検査目標を週70万とする。感染症状がある場合、検査を実施、陽性の場合は隔離し、接触者にも検査を行う。自宅隔離ができない場合はホテルなど別の場所を提供する。...

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免疫抑制剤トリシズマブ Tocilizumab !?

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免疫抑制剤トリシズマブ Tocilizumab !?

今年2020年は、2000〜2019年の同時期の死亡者数と比べて非常に高いことが判りました。フランス国立統計経済研究所が発表した3月1日から4月17日までの死亡者は93324人で、他の年の平均71126人を大きく超えています。今年のこの期間には1日に2121年の死者が出たことになります。これまでの平均死者が1616人であることを考えると、今年は31%も増えています。但し、これはすべての死亡者数であり、隔離が始まり、交通量がめっきり減ったことから交通事故死などは逆に減っています。ということはこの数字から新コロナウイルスの犠牲者がいかに多いかが推察されます。...

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薬局でマスクが買える! La vente des masques autorisés

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薬局でマスクが買える! La vente des masques autorisés

La Fabrique de la Goute d'Or (18ème) © DR 3月3日から法令でマスクが買えなくなっていましたが、明日から又薬局でマスクを買えるようになります。但し、FFP2(N95タイプ)やサージカル・マスクは医療従事者優先なので、実際にはそれ以外のタイプのマスクの入荷があれば購入可能という意味です。様々なアトリエで布製マスクが急遽生産されているので、どんなマスクが売り出されるか楽しみですね。町によってはすでに住民への配布を始めています。政府は来週火曜日に隔離解除計画を発...

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マスク、されどマスク Les masques !

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マスク、されどマスク Les masques !

© Académie Nationale de Médecine 今までマスクをする習慣のなかったフランス人がいつの間にかマスクをしています。パリ市は隔離解除日までに市民全員(2百20万人)に布製マスクを配布します。パリ市を含むイール・ド・フランス地方は公共交通機関利用者全員(推定5百万人)にマスクを無料配布することを決定しました。そして本日、経財省は5月4日から一般人もマスクが買えるようになると発表しました。 これまで、マスクを巡っては国と自治体の考え方に大きな開きがあり、医療現場でもマスクが不足していたフランスでは、マスクを手に入れるのは至難の技でした。その為か、これまで「健康な人がマスクをすると却って感染し易くなる」などと理不尽な説明があり、マスクをすることは推奨されていませんでした。ところが、去る22日、国立医学学会...

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どうなる隔離解除  Le casse-tête du déconfinement 

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どうなる隔離解除  Le casse-tête du déconfinement 

© Henri Garat / Ville de Paris マクロン大統領が「5月11日隔離解除」を発表して以来、話題に上るのは実際にどのような内容になるかということ。学校は?小売店は?レストランは?感染者数が減っては来ているものの、新たな感染者もまだまだ出ています。この前線に立つのはフィリップ首相で、マクロン大統領の考えを尊重しつつの解除計画調整に頭を抱えているようです。 昨日までは学校を11日から段階的に開くことを前提に様々な案が出ていましたが、今日になって大統領府が「学校へ子供を送るのは両親の判断で」と言い、一部の商店(花屋、本屋、子供服屋など)を開くことは可能としていたのを、経財相は「すべての商店」を開くことが望まれるとツィッターで発表しました。一方、レストランやカフェの休業解除はまだいつになるかわからない為、レストランの経営者たちが悲鳴を上げ始めています。このまま営業できない状況が続くと、少なくとも40%の飲食店が倒産に追い込まれると見られるからです。...

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ウイルスはニコチンが嫌い? La nicotine aurait des vertus ?

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ウイルスはニコチンが嫌い? La nicotine aurait des vertus ?

Nicopatch & Nicopass © Stéphane de Sakutin / AFP パリ大学病院ピティエ・サルペトリエールの医師と科学アカデミーの学者の共同研究が注目されています。新型コロナウイルス感染者に喫煙者が極端に少ない事からこの研究が始まりました。この病院に入院した患者350人と診療に訪れ自宅療養(いずれもPCR検査陽性)となった150人のうちの喫煙者は5%。人口比から考えると、 80%も感染率が低いことになります。これはたばこに含まれるニコチンがコロナウイルスが細胞に付着し、侵入するのを妨げるからではないかと考えられます。ニコチンが私たちの細胞のバリアとなる可能性が推測されるのです。...

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水路にもウイルス? Fermeture du réseau d'eau non potable

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水路にもウイルス? Fermeture du réseau d'eau non potable

© François Grunberg / Ville de Paris 19日の定期水質検査で新型コロナウイルスが見つかりました。パリ市の水道は飲料水用と非飲料水用の2種類ですが、後者の中に僅かながらウイルスが見つかった為、すぐに使用が中止されました。この水は、道路の清掃などに使用されていますが、調査が終わるまでは飲料水を代用するそうです。 未だ正体がはっきり判らないこのウイルスは大気汚染との関連も心配されています。2008年〜2009年に流行したSARSの時のデータから汚染が多い地域と少ない地域では重症化する度合いに大きな違いがあることが指摘されていました。大気汚染物質のひとつである微小粒子(PM10、PM2,5)に、ウイルスが付着して空気中に浮遊し、それを吸い込む、、、微小粒子は非常に小さいので簡単に肺の奥まで入ってしまいます。...

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隔離34日目 Le 34ème jour de confinement

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隔離34日目 Le 34ème jour de confinement

© CASVP / Ville de Paris 本日、フィリップ首相から隔離解除について重要な記者会見があるというので、テレビの前に座った人は多いと思います。会見は2時間以上に渡りましたが、結局、新しい対策は何も発表されず、これまで政府が取った対策の正当化に終始しました。そして、以前から問題になっているマスクなど医療物資不足への対応に関してもはっきりした回答はなく、一般人がマスクを買えるようになるのはまだ遠い将来のようです。 一方、パリ市長が今朝のジュルナル・デュ・ディマンシュ(日曜日発行新聞...

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空母の感染乗組員 Marins contaminés

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空母の感染乗組員 Marins contaminés

© L MARTINAT / MAXPPP 昨日、議会の委員会で、パルリー国防相が航空母艦シャルル・ド・ゴールの感染者数を発表しました。それによると、空母と付属船乗員を含めた総数2300人のうちの2010人が検査を受け、その結果、1081人が陽性だったことが判りました。検査対象の半数以上が感染していたことになります。今更ながら、感染力の強さに驚きます。そのうちの545人に症状があり、24人が酸素吸入、ひとりは集中治療を受けているそうです。 この空母は1月12日にトゥーロン港を出発、2月21〜26日にキプロスに寄港し、その後は数人の新型コロナ肺炎の症状を示す病人が出ているにもかかわらず、ブレストに寄港し数日の休暇を取った後も任務を続けていたことが批判されています。国防相は4月7日に報告を受けるまで、空母内で感染が広がっていたことは知らなかったと答えていますが、これから調査が進むにしたがって、様々な波紋を呼びそうです。...

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