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  • SOSドクター   SOS Médecins

    10 May 2018 ( #News )

    Carte des SOS Médecins 昨日から新聞もテレビもトップニュースは「ナオミの死」、トランプ大統領の「イラン核合意からの撤退」と並んで大きな反響を呼んでいます。ナオミさんは去年末、激しい腹痛を起こし救急電話をするも受付けてもらえず、その6時間半後に亡くなった女性です。 午前11時に15番(救急)に電話し、受付に助けを求めるも「お医者さんに連絡すればいいでしょ」と相手にされず、ぞんざいに電話を切られた彼女。その約5時間後にかけつけたSOSドクターのおかげで、先の15番の救急車で今度は病院に運ばれましたが、すでに救急車の中で心肺停止を起こし、17時30分には死亡が確認されました。...

  • 四川航空機事故 Flight 8633 of Sichuan Airlines

    16 May 2018 ( #News )

    © REUTERS/Stringer 「5月14日に中国中部にある重慶からチベットの首都ラサに向かっていた四川航空のエアバスA319型機で、操縦室の窓が突然吹き飛び、副操縦士の半身が機外に吸い出される事故が発生した」という記事を読み、最初に浮かんだ疑問が「どうして窓が割れたの?」でした。そして思い出しました。 今から何十年も前のことですが、某航空会社の操縦室の窓ガラスに大きなヒビが入りました。左窓は細かいヒビで真っ白、前方が見えません。それは晴れた夜間の1万メートル上空を穏やかに飛行していた時のことで、アンカレッジから東京へ向かう海上で起こりました。最も近い陸地は冷戦中のソ連。窓のヒビが少しでも壊れ、穴が開いたら緊急着陸するしかありません。しかし当時のアメリカ人パイロットにとって、これは考えられない選択でした。「このまま、東京へ向かう」という機長の判断で、残りの飛行を続け、それは今も記憶に残る長い長い3時間となりました。...

  • 暑いヨーロッパ La canicule en Europe

    05 August 2018 ( #News )

    Vigilance météorologique © meteo alarm 暑い、とにかく暑い。日本は記録的な猛暑に襲われていますが、こちらヨーロッパでも暑い日が続いています。パリは南に比べてまだマシで、多くの死者が出た2003年の悪夢が蘇るほどではありません。でもこの状態が続いたらどうなるのかしらと不安になるのは私だけではなさそうです。 今日の天気図を見ると、ポルトガル、クロアチア、スイスが「赤」で、最も高い警戒を要するゾーンとなっていて、フランスは次の「オレンジ」ゾーンとなっています。昨日、ポルトガルのアルテガでは46,8度の観測史上、最高気温を記録しました。オランダでは暑さの所為で、アスファルトが溶け始め、一部の道路は交通止めになりました。7月のスウェーデンは250年ぶりの暑さを記録し、山火事の数も記録的となり、ヨーロッパ各国が消防隊を送ったのは記憶に新しいことです。ドイツもポーランドもロシアも今年の穀物生産の落ち込みは避けられそうにありません。...

  • 旧モンサント社の除草剤 Glyphosate

    13 August 2018 ( #News )

    Roundup désherbant jardin © Philippe Huguen. AFP 8月10日 、発がん性を疑われる除草剤ラウンドアップを開発したアメリカ屈指のバイオ化学メーカーの旧モンサント社 (Monsanto) に289万ドルの支払いを命じる歴史的判決が下りました。カリフォルニアの法廷は、この除草剤を危険と知らずに使用し、ガン末期患者となった46歳の庭師の訴えを認めたのです。 問題となっている除草剤の有効成分グリホサート(glyphosate) は、長年、物議を醸してきました。発ガン物質の疑いがあるだけでなく、内分泌攪乱物質であり、環境に悪影響を与え、ミツバチ減少原因のひとつにもなっていると考えられているからです。にもかかわらず、2000年には特許期限が切れてジェネリックとなり、世界で最も多く使われている除草剤になりました。...

  • パリ市のシニア・パス Pass Paris Seniors

    16 August 2018 ( #Life )

    Navigo et la carte Emeraude Améthyste シニア・パス(Pass Paris Seniors)をご存知ですか?パリ市が今年の6月から実施するようになった退職者用の乗り物無料制度です。年間の納税額(収入に対する国税)が2028ユーロ以下、65歳以上、3年以上前からパリに住んでいる人なら誰でもこの制度を利用できます。 これまでは収入限度額が低く、又かなりの低収入でない限り、収入に応じて規定額を支払い、優待パスを購入することになっていました。それが中間層にも適用されるようになったのです。私も役所の担当課(CASVP)へ行き、このパスを申し込んできました。地下鉄、バス、トラム、一部の郊外電車も利用できると聞き、喜んでいます。大した用事がなくても気軽に出かけられるではありませんか。...

  • フランス環境大臣の辞任 Démission de Nicolas Hulot

    01 September 2018 ( #News )

    Nicolas Hulot au micro de France Inter © Radio France / Capture d'écran 今週火曜日、 環 境大臣 ニコラ ・ ユロ (Nicolas Hulot) がラジオのインタビュ ー で辞任 を表明しました。 現 政府で最も人気の高い大臣の辞任 とあって、トップニュ ー ス扱いです。彼は政治の世界に入る前、約24年間 続 いた大自然をテ ー マとした人 気 番 組「ウシュアイア Ushua ï a 」 のプロデューサー兼レポーターで、前政...

  • 気候のための行進 Marche pour le climat

    08 September 2018 ( #News )

    Parvis de l'Hôtel de Ville à Paris 本日、世界中で「気候のために立ち上がれ Rise for climate」のスローガンの元、市民集会が開かれました。フランスでも各都市で「気候のための行進」があり、パリでは5万人(主催者発表)が市庁舎広場に集合し、レピュブリック広場まで行進しました。年々気温が上がり、モンブランの氷河は減少し、大気汚染は改善されず、、、多くの人々が環境問題に関心を持っているのです。1週間前に環境大臣が辞任し、新しい大臣には何も期待できないと悲観的になっているフランス国民にとって、政府に対する意思表示の良い機会だったのかもしれません。その証拠に、参加者のプラカードにはマクロン大統領へのメッセージが多く見られました。...

  • フランスの伊藤若冲展 Jakuchu à Paris

    14 September 2018 ( #Life )

    群鶏図 Coqs, 1761-1765 近年、江戸中期に京都で活躍した画家伊藤若冲の研究が進み、2年前の生誕300年企画展では東京都美術館に長蛇の列ができました。3時間待ちも珍しくなかったそうです。その若冲の展覧会がパリのプチパレ Petit Palais で明日から1ヶ月間開かれます。 会場への廊下 Passage vers l'entrée 今回の展覧会では、長い間皇室コレクションの中に保存されていた「動植綵絵」 30点と「釈迦三尊像」が展示されます。画家自身が相国寺に寄進したこれらの作品は元々共に飾られていて、1889年に相国寺から皇室に献上されました。釈迦三尊像を荘厳するために描かれた花鳥図の大作です。大胆な構図の中に一寸の隙もない研ぎ澄まされた美に圧倒されます。...

  • 「明治」展始まる MEIJI Splendeurs du Japon Impérial

    17 October 2018 ( #Life )

    Vue d'ensemble du quartier français de Yokohama / Utagawa Kuniteru / MNAAG 今日からギメ東洋美術館(Le musée national des arts asiatiques - Guimet)で「明治 MEIJI」展が始まりました。明治元年から今年で150年、これまでフランスでは紹介されたことのなかったこの時代の美術品に光を当てた展覧会です。オルセー美術館、ギメ東洋美術館、フランス国立図書館、大英博物館、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館などから集められたオブジェや資料と並び、展示品の3分の1は個人所蔵(カリリ・コレクション...

  • 議会が「売薬」修正案を否決 L'Assemblée rejette la possibilité...

    28 October 2018 ( #News )

    Pharmacie à Paris ©Joël SAGET/AFP 26日の議会で、フランス医療改革法案に盛り込まれていた「売薬」修正案が否決されました。この修正案は「ある種の薬に関して医師の処方箋なしでも薬剤師が薬を出せる」という画期的なものでした。社会問題委員会で承認されていたこの修正案は「尿道炎」「結膜炎」「湿疹」などの一部の急性疾患が対象でした。 女性なら一度は経験のある「尿道炎」。命に別条はないけれども、一刻も早く解決したい病気です。 私も最近経験しました。数日前から何となく予兆はありましたが、水をたくさん飲めば治るかもと思いながら過ごし、やがて夜がやってきました。そして夜中を過ぎた頃、トイレに行ったら強い不快感と残尿感。あぁ、やっぱり尿道炎になってしまったと思いました。でもすぐに医者に行ける時間ではありません。大量の水を飲んで、朝が来たら医者に行こうと寝直しましたが、眠れません。明け方4時頃、トイレに行ったら血尿ではありませんか。もう迷っている時間はなく「SOSドクター」に電話をしました。すぐにドクターが駆けつけ、抗生物質を飲んで一件落着。尿道炎は抗生物質を1錠飲んだだけで楽になります。昔は1週間の抗生薬処方が主流でしたが、最近は1日1回3日間服用(キノロン系抗菌薬)が基本で、1回のみの治療薬も出ているようです。...

  • 黄色ベスト運動 Gilets jaunes

    02 December 2018 ( #News )

    L'arc de Triomphe tagué © Julien Muguet/Le Monde 燃料税値上げ反対の署名運動をきっかけに始まった「黄色ベスト Gilets jaunes」と呼ばれる人たちの運動が新しい展開を迎えています。この運動の象徴となっているベストは交通安全のベストです。このベストを着て、値上げ反対の意思表示をしようとソーシャル・ネットワーク上で呼びかけたところ、あっという間にこの運動がフランス全土に広がり、隣のベルギーでも2週間前から黄色ベストが現われました。これまでの社会運動と違い、政治的な背景を持たず組織化もされていない人たちが自然発生的に黄色ベストを着て、道路封鎖を始めたわけです。...

  • エールフランスKLM株をオランダが買い増し Air France - KLM

    01 March 2019 ( #News )

    2004年に2社が統合して誕生したエールフランスKLM社はフランス政府が資本の14%を握り、筆頭株主でした。統合してひとつのグループとなるもそれぞれの会社運営は別でした。その後、エールフランスの業績が悪化するのと反対にKLMは利益を増して行きます。去年の利益の80%がKLMからと言われているにもかかわらず、フランスにコントロールされ、オランダ国益が無視されていると不満が溜まっていました。この辺りはルノー・日産の関係を彷彿とさせます。 4年前に当時の経済大臣だったマクロンは、フランス政府の日産に対する影響力を増す為にルノーの株を操作し、後にフロランジュ法と呼ばれる法律を成立させます。これは民間会社(従業員1000人以上)において「国は出資分の2倍の投票権を持つ」というものです。フランスはルノー株の15%を保有していますが、この法律によって30%の権利を持てるようになったのです。カルロス・ゴーンはこの株操作に大反対したと言われていますが、若干37歳だったマクロンには勝てませんでした。...

  • 農業・食料法の修正 L’interdiction de la production de pesticides reportée

    19 March 2019 ( #Life )

    photo © Claude Prigent 大きな被害をもたらした16日の黄色ベスト運動の影でほとんど報道されなかった重要なニュースのひとつに、農薬生産に関する法律( loi Egalim )の変更があります。2017年1月から公園など公共の場での化学合成農薬(欧州連合で禁止された農薬)の使用、2019年1月からは個人用の使用が既に禁止になっています。しかし、この法律の施行により、ヨーロッパではスペインに次いで農薬販売第2位のフランス経済面の影響が懸念されていました。それを受け、議会が2022年からの国内での農薬生産、備蓄、...

  • プラチュアップへの旅 Voyage à Prachuap

    27 March 2019 ( #Trip )

    アオ・ノイの夕日 タイの首都バンコクから南へ約290キロ、マレー半島北部にあるプラチュアップ・キリ・カーン(Prachuap Khiri Khan)は同名の県の中心地でもあります。人口3万人弱のこの町には歴史公園を含む広大な空軍基地があり、美しい景観、海の幸に溢れています。バンコクやパタヤの喧騒とは程遠く、静かな佇まいの田舎なのです。道にはチリひとつ落ちていません。そんな天国に限りなく近いプラチュアップで1年の半分を過ごす友人を訪ねてきました。 プラチュアップ湾で水揚げされる様々な海の幸、イカやエビ、貝が海岸沿いに並ぶレストランでいつでも味わえます。...

  • ピラミッド誕生から30年 Pyramide du Louvre 

    30 March 2019 ( #Life )

    ルーヴル美術館広場に全面ガラスのピラミッドが出現したのは1989年のこと。当時は賛否両論、ルネッサンス様式の優美な建築物と斬新なデザインの組み合わせが物議を醸しました。そのピラミッドも今年で30年、今ではパリの風景としてすっかり馴染んでいます。それを記念して、今年は様々なイベントがありますが、ピラミッドのある広場には騙し絵のインスタレーションが登場しました。 この仕掛け人はパリ生まれのコンタンポラリー・アートの旗手JR*。1983年生まれの彼は2001年頃からストリート・アーティストとして活動を始め、...

  • ノートルダム大聖堂の火事 Incendie de Notre Dame de Paris

    16 April 2019 ( #News )

    火災探知機が最初に作動したのは15日午後18時20分頃のこと。そして数十分後に2度目の警報が響くのですが、時すでに遅く、煙が出始めていました。出火は屋根裏付近で、尖塔および屋根部分の3分の2が焼け落ちる大惨事となりました。建物自体は原形を留めており、マクロン大統領は予定していたテレビ演説を急遽変更、再建の為の寄付を国民に呼びかけました。現時点では、工事の為に組まれていた足場が火元と見られていますが、この時間にはすでに仕事が終了しており、作業員は誰もいませんでした。はっきりしたことは今後の調査を待つしかありません。...

  • 「金正日の料理人」フランス語版 le cuisinier du dictateur

    20 April 2019 ( #Life )

    Le cuisinier du dictateur / Editeur Hugo Document 「金正日の料理人」(扶桑社文庫2012年版)が「独裁者の料理人 Le cuisinier du dictateur」というタイトルでフランスで出版されました。これは北朝鮮に寿司職人として渡り、金正日の元で10年以上働いた藤本さんという方が書いた本です。この本が最初に書かれたのは2003年ですから、どうして今?と疑問が湧きますが、不思議なのは今読んでも決して古さを感じさせないことです。金正日から金正恩に時代が変わっても北朝鮮は相変わらず鎖国状態のまま、国民の生活は窺い知れません。...

  • 今年のメーデー le 1er mai 2019

    03 May 2019 ( #News )

    今年のメーデーは去年に続き、デモ隊と治安部隊の衝突で終わりました。去年*はその影で、大統領の警備担当者による暴力「ベナラ事件*」が起こり、各方面に多大な影響を及ぼし続けていますが、今年は、治安を総括する内務長官の言動が非難の的になっています。 私は5月1日にベルギーから戻ってきました。当然、デモ隊の通り道と主要駅は朝から閉鎖され、多くのバスも正常運転されていない状況だったので、遠回りをしてやっと自宅のある道に辿り着いたら、そこが封鎖されていたので驚きました。デモ隊の通り道の横だった為、うちの70メートル足らずの何もない小さな通りが重装備の機動隊とその車によって塞がれていて、誰も出入りできなくなっていたのです。何とか自宅に戻り、伝統的な組合員のデモ行進だなぁと窓から眺めていたら、右側へ流れていた動きがいつの間にか左向きに変わっているではありませんか。気がつくと同時に異様なガスの匂いがしてきたので、慌てて窓を閉めました。催涙弾が使われたようでした。ライヴのニュースで確認すると、その頃、直線距離にして500メートル離れたピティエ・サルペトリエール病院(La...

  • バンクシーの作品展がパリで始まる Banksy à Paris

    15 June 2019 ( #Life )

    Rage, the Flower Thrower (2005) in Bethlehem 謎のストリート・アーティストとして、世界中で有名になったバンクシーの作品がパリで見られる!というので、9区の会場でまで出かけました。1996年頃から活躍を始めたバンクシーですが、「落書き」が違法行為であることは彼が育ったイギリスのブリストル(?)でも同じこと。 If graffiti changed anything - il would be illegal (2011) in London 様々な仕掛けを駆使し、未だに正体を隠しています。神出鬼没な彼はパレスティナの荒廃した街角にも落書きを残しました。落書きの命は短く、実際の作品を目にする機会はなかなかありません。でも永遠に、多くの人の目に触れさせる...

  • 12月5日のフランス・ゼネスト Grève du 5 décembre

    02 December 2019 ( #News )

    2ヶ月前から準備が進められていた交通ストライキが近づいてきました。久し振りに大手組合が揃ってストを呼びかけ、すでに5日〜8日の予約切符は買えません。電車も地下鉄も完全にストップすることが予想されます。 現政権の年金制度改革に端を発したこのストには、仏国鉄や地下鉄だけでなく、学校、病院、警察、消防、清掃関係者、弁護士、タクシーなどが参加を表明しています。電力会社が参加すれば、病院以外の公的機関では停電があるかもしれません。ルノーやプジョー・シトロエンの労働者をはじめ、黄色ベスト運動、学生たちも加わ...

  • パリ5区のケーキ屋さん Fraisier japonais !

    15 January 2020 ( #Life )

    日本人にとってケーキの定番は何と言っても「ショートケーキ」。フランスではイチゴのケーキを意味する「フレジエ fraisier」が一般的で、こちらはクレーム・ムスリーヌを使うので、ズシッと濃厚。これも捨て難く、私が大好きなケーキのひとつですが、たまには日本のショートケーキが食べたくなります。そんな時にピッタリのお店が誕生しました。 数ヶ月前にカルチェ・ラタンにできた「カワカミ」です。そのオーナー・シェフは大阪出身の美人の知子さん。辻調理学校でしっかりと基礎を学んだ後、日本とフランスの有名店で働き、自分の店を開くに至ったそうです。明るく爽やかな空間にシンプルなテーブルが並び、店の奥にはソファーも置かれていて、ケーキやクッキーを摘みつつ、ついつい長居。フランス人なら誰でも好きな「タルト・タタン...

  • パリのナイーヴ・アート展  du Douanier Rousseau à Séraphine

    21 January 2020 ( #Life )

    今、パリ7区にあるマイヨール美術館で開かれているのは「アンリ・ルソーからセラフィーヌまで」と題したナイーヴ・アートを集めた展覧会です。素朴派とも呼ばれるナイーヴ・アートではルソーが世界的に有名ですが、彼の作品はもちろんの事、同じ時代に活躍した様々なナイーヴ・アート作品が一堂に会しています。特に、セラフィーヌ・ルイ(S éraphine Louis)の植物や果実を描いた作品は必見です。 " Pommes aux feuilles" de Séraphine Louis 彼女は1864年生まれ、幼い時に両親を亡くし、貧しい生活の中で、ある日守護天使の声を聞き、絵を書き始めました。当時の美術コレクターであったヴィルヘルム・ウーデ(...

  • レンズ豆はヘルシー Lentilles

    26 January 2020 ( #Food )

    古代から栽培されているレンズ豆(lentille)は旧約聖書の創世記にも登場します。タンパク質、繊維、ミネラル、ビタミンB類が多く含まれ、高血圧や悪玉コレステロール値を下げると言われています。また、血糖値の上昇指数が低い為、糖尿病患者の食事にも推奨される非常に滋養のあるマメ科植物の種で、1週間に一度食べると健康寿命が延びるかもしれません。フランスの学食でよく供されるこのレンズ豆は子供達も大好きで、質実剛健なフランス家庭料理には欠かせない食材と言えます。 このレンズ豆を多めの水で10分くらい茹でた後、ザルに上げ、小さく切ったタマネギ、ニンジン、ベーコン(poitrine...

  • 新型コロナウイルス 2019-nCoV

    02 February 2020 ( #News )

    The situation report includes information reported to WHO Geneva by 10 AM 12月に感染が報告された新型コロナウイルス(2019-nCoV)は世界各地に広がりを見せており、毎日罹患者数と死亡者数が増え続けています。フランスでは現在6人がこのウイルスに罹って治療中で、中国からの帰国者全員が南仏に隔離されている状況です。エールフランスは一週間ほど前にパリ-武漢間のフライトを中止しましたが、今ではパリと北京や上海など中国本土を結ぶ全便の9日までのキャンセルを発表しました。アジア系のマスクをした人が差別を受ける現象まで起きています。...

  • パン屋:セドリック・グロレ Cédric Grolet

    07 February 2020 ( #Life )

    2ヶ月前に開店したセドリック・グロレ( Cédric Grolet Opéra )の店はパリで最も高いパン屋さんかもしれません。クロワッサンが3ユーロ、パン・オ・ショコラは5ユーロもします。もうこれはパンの値段ではありません。ズバリお菓子の値段です。それもそのはず、グロレはホテル・ムーリス(Hôtel Meurice)のシェフ・パティシエ、2017年度の世界菓子職人コンクールで最優秀に選ばれたパティシエなのです。約2年前にホテル内にできたお菓子店は敷居が高く、時間と予算がたっぷりある人御用達と言えなくもありません。...

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