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  • ディーゼル・ゲートと公害メーカー Diesel Gate

    20 September 2016 ( #News )

    ディーゼル・ゲートから1年が経ち、ブリュッセルにベースを置く非政府団体「Transport & Environment 」が昨日、独自に調査したディーゼル車の排出ガス結果を発表しました。去年アメリカで発覚した排ガス不正事件でイメージダウンしたフォルクスワーゲンですが、今回の結果を見ると、最もクリーンなディーゼル車はフォルクスワーゲンのようです。走行中の窒素酸化物(NOx)量がヨーロッパ基準(Euro 6)をどれだけ超えるかが表になっています。これまでの他の調査でも同じような結果が出ていて、マツダをはじめとする日本車は比較的クリーンで、フランス車を代表するルノーやイタリア車フィアットは劣等生中の劣等生ということになります。...

  • ヴェトナム・ストリーム・フードの決定版 Monts & Rizières

    10 September 2016 ( #Food )

    パリで人気の「ボブン Bò bun」を食べるなら、5区にある「モン&リジエール Monts & Rizières」がお薦めです。小さなテイクアウトのこのお店はベトナム人の可愛い奥さんがフランス人のご主人と1年前に始めた店。週末はふたりのこれまた可愛いお嬢さんがお手伝い、家族の温かさがほんわりと伝わってくる店なのです。 ボブンはヴェトナムの麺料理のひとつで、米粉の細麺にサラダと揚げ春巻きと牛肉のソテーを乗せ、ニュクマク・ベースのソースをかけていただきます。単純なお料理ですが、味はピンキリ、どこでも美味しいわけではありません。...

  • パリの美味しい小籠包(ショーロンポー) Xiao Long Bao de Paris

    27 February 2016 ( #Food )

    お土産に美味しい小籠包をいただきました。ショーロンポーは上海が本場ですが、パリでも美味しいこのパオが食べられます。ショーロンポーは何と言っても出来立てを食べるのが最高なので、我が家から歩いて10分の所にある店へ、早速出かけました。この店はフランス語で「Autour du Yangtse」 (揚子江の辺で)という詩的な名前で、中国語では「食堂煮屋」と読める看板が出ていました。定期的に通る場所なのに、店構えが地味な所為か、今まで気が付きませんでした。 さて、目的のショーロンポーは2種類あり、豚餡入り8個で7,90ユーロ、豚と蟹肉の餡入り8個の方は12,90ユーロでした。注文して待つこと10分、蒸し立てのショーロンポーが登場。...

  • 重曹はフランス家庭の必需品  Bicarbonate de sodium

    29 April 2016 ( #Life )

    どこの家庭にも必ずあるのが「重曹 Bicarbonate de sodium」。母はいつも「膨らし粉」と呼んでいましたが、お菓子作りの方にはベーキングパウダーと呼ばれる白い粉です。個人的には料理には使わず、鍋の焦げ付きや歯磨きに利用しています。鍋に水と重曹を入れ、沸騰させると嘘のようにお焦げが取れ、きれいになります。歯ブラシには重曹を載せ、その上にレモン汁をかけて歯を磨くと本来の歯の色を保てます。「漂白できる」という記事を読みますが、私の場合は実現していません。某歯医者さんは、歯周病の方に重曹に過酸化水素水をかけて歯茎をゴシゴシすることを勧めているそうです。...

  • パリの自転車と信号 Cycliste au feu rouge

    29 February 2016 ( #Life )

    赤信号で停止しない自転車。パリではこれは交通違反ではありません。去年の7月に法令が変わり、すべてではないものの、赤信号で止まる義務はなくなりました。この法令が実施される前は、交通法規を守らない自転車に自動車は悩まされていましたが、今では自転車に優先権を譲った形となり、運転者はより注意せざるを得なくなりました。その点においては、事故が減ったと評価する向きもあります。でも、横断歩道を渡る歩行者がいても止まろうとしない自転車が多いのには困ったものです。もちろん、歩行者が優先ですが、歩行者は歩行者で信号無視が当たり前のパリですので、どっちもどっちという訳です。...

  • カルボナードはベルギー料理  La carbonade flamande

    12 March 2016 ( #Food )

    「リエージュ・シロップ Sirop de Liège」はりんごや梨を煮詰めて作った超濃縮ジュース。ベルギーのリエージュ地方で作られるシロップが有名なのでこう呼ばれますが、ドイツやスイスの一部でも似たようなシロップがあり、ジャムのようにパンに塗って食べます。 このリエージュ・シロップをひとさじ加えるだけで味が断然違うのが「カルボナード」。ブリュッセルに行くと作りたくなるのがこの料理です。そして、リエージュ・シロップと並んで欠かせないのが「シメイ Chimay bleue」のビール。そして仕上げ用には「パン・デピス...

  • オリーヴ油の高級ブランド  Olivier & Co. Célèbre ses 20 ans

    10 May 2016 ( #Life )

    昔から地中海料理に欠かせないオリーヴ油は心臓病を防ぐと言われます。心臓病による死亡率が最も低いクレタ島の人々はオリーブ油をたっぷり取るそうです。オリーブ油に多く含まれるオレイン酸は一価不飽和脂肪酸で、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールを減らしてくれるからです。 赤ワインを常飲するフランス人は肉食にもかかわらず長生きするという「フレンチ・パラドックス French paradox」説で有名になったセルジュ・ルノー(Serge Renaud)先生は、健康維持にはオリーブ油と菜種油が良いとおっしゃって、ご自分ではワインを少ししかお飲みにならなかったのを思い出します。以来、私はワインは切らしてもこの2種類の油を欠かしたことがありません。...

  • サッカー欧州選手権がもうすぐ開幕  J-3 Euro 2016

    07 June 2016 ( #News )

    10日にサッカー欧州選手権がパリで開幕します。W杯と並んで大きなイベントです。去年のテロで落ち込んだ観光収入を取り戻すべく、ホテルや関連企業は必死ですが、3月から始まった労働改革法案反対ストは未だ終結せず、仏国鉄ダイヤは乱れたまま。清掃人がストを開始、パイロットももうすぐストに入る予定です。その一方、歴史的な大雨でセーヌ川まで氾濫し、通常の水位に戻るのは早くて来週、厳しい状況にあるフランスです。 政府は労働争議に介入せず、自然消滅を狙っているフシがありますが、昨日はそれに水を差すような記事がル・モンド紙に載りました。去る5月21日にウクライナで拘束された若いフランス人が選手権期間中のテロを計画していたとウクライナ当局が発表したからです。半年前にグレゴワール・Mがウクライナで武器を手に入れようとしていたのを察知した当局は内偵を続け、取引に応じると見せて罠をかけ、彼が大量の武器を車に積み、国境を越えようとしたところを現行犯逮捕しました。ウクライナ国家保安庁長官は「15件のテロ計画を未然に防ぐことができた」と言っていますが、フランスが公式発表をしていない為、真偽のほどは判りません。...

  • モンマルトルの絶景ホテル     Terrass "Hôtel

    18 August 2015 ( #Life )

    スタンダール、ベルリオーズ、オッフェンバッハ、ギュスタヴ・モロー、エミール・ゾラ、上げ出したら切りがないほど多くの著名人が眠るモンマルトル墓地。その墓地の近くに「テラス・ホテル( Terrass "Hôtel )」はあります。その名の通り、この瀟洒なプチ・ホテルの屋上にはパリが一望に見渡せる広いテラスがあるのです。今年、内装を完璧にリニューアル、古き良い時代のホテルからモダンでスマートなホテルに蘇りました。 昼食後、コーヒーを飲みにテラスへ行き、ブランコ・ソファでゆら〜りゆらり。長閑なコーヒータイムを過ごしてきました。再オープンして1ヶ月、まだ知られていない所為か、開店休業状態のテラスで親切なギャルソンを独り占め。その上、コーヒー代はたったの3ユーロ。8月のパリは1年中で最も住人が少なく、駐車スペースは閑古鳥、ヴァカンスと無縁な私のような残り組にとって最高のパリがそこにあるのです。テラスでエッフェル塔を眺めつつ、会話に花を咲かせるのは贅沢なひと時です。 Swing...

  • パリジャン紙が報じる「驚きの詐欺」 Le Parisien « l’incroyable arnaque »

    01 September 2015 ( #News )

    日刊紙「ル・パリジャン」が本日付で或る詐欺事件を報じています。この詐欺の手口がフランスでは初めてとあって、大きい扱いです。どのような手口かというと、2人の中国人女性(42歳と59歳)が道端で、同じアジア系の老人に言葉巧みに声をかけ、一目に付かない場所で、薬を嗅がせます。その際「病気回復と悪運を祓う」効果があると説明します。この薬を吸った人は、催眠術をかけられたような状態となり、自宅へ二人を案内、そこで言われるままに宝石や現金を渡してしまったというわけです。今年の春先から、同じような訴えが数十件に及び、パリ警察が解明に乗り出していましたが、この度、このふたりの中国人と主犯と思われる中国人を逮捕したという記事です。...

  • ミミちゃんの散歩  Promenade de Mimi

    06 September 2015 ( #My dog )

    うちのミミちゃんの散歩は1日4回が基本です。朝、目が覚めると一緒にパン屋さんまで出かけます。理想の時間は 焼きたてのパンがずらりと並ぶ7時半で、私たちはクロワッサンとバゲットを半分買い、ミミちゃんは店の前で行儀よく待ったご褒美にバゲットを1切れもらいます。2回目はお昼頃、3回目は夕方、そして寝る前に最後の散歩をします。「寝る前」という表現は正確ではないですね、これは「私が寝る前」という意味で、犬は1日中寝て過ごしていますから。 という日課の毎日ですが、散歩に出ると、いろいろな犬に出会います。今日はミミちゃんとよく似た毛並みの犬と会いました。ミミちゃんは他の犬に怯えるので、なるべく接触しないようにしていますが、今日の犬の後ろ姿がそっくりだったので、思わず挨拶と相成りました。その犬はミミちゃんと同じ「キャバリア・キング・チャールズ」で、13歳の女の子でした。うちは12歳の男の子で、飼い主さんとついつい立ち話、犬自慢に花が咲きました。毛並みは似ていても顔が全く似ていないのは、その子はキャバリア系で、うちの子はキング・チャールズ系だからなのだそうです。2つの系統があったとは知りませんでした。でも性格はそっくりで、どちらも吠えることがないので、番犬にはなりません。 The...

  • ジャパニーズ・タッチのパン屋さん  Boulangerie Magnelli

    09 September 2015 ( #Food )

    近所に「とんかつサンド」を売るパン屋さんがあると聞いて、一度行ってみたいと思っていました。ですが、この界隈はパン屋さんだらけ、日本にまで進出した店が2軒もあるほどのパン屋激戦区です。いったい「とんかつ」はどこに?と思って数ヶ月、今日入ったお店「マニェリ Magnelli」で念願のサンドイッチに出会いました。あの小さなタイ料理店の並びで、50メートルくらい向こうにありました。若草色の店内にお菓子やパンが所狭しと並べられていて、その中に探していた「とんかつサンド」があったのです。そしてその横には「唐揚げサンド」もあるではありませんか。...

  • フランス映画「マルグリット」 Marguerite

    16 September 2015 ( #Life )

    フランスでは毎水曜日に新しい映画のロードショーが始まります。本日封切られた映画「マルグリット Marguerite」の舞台は1920年のフランス。大金持ちの婦人マルグリット・デュモンは大の音楽好き。好きが高じて、とうとう大劇場でリサイタルを開くことに、、、という或る女性の悲喜劇をカトリーヌ・フロ(Catherine Frot)が好演しています。この映画は今年のヴェニス映画祭で上映され、賞は逃しましたが、観客から大喝采を受けました。この話のモデルとなったのは、アメリカ人のフローレンス・フォスター・ジェンキンス(Florence...

  • 自家製おつまみ《グアカモーレ》 Guacamole

    17 September 2015 ( #Food )

    おつまみにピーナッツやポテトチップスだけではちょっと淋しい時、「グアカモーレ Guacamole」を作ります。これはメキシコ料理のサルサの一種で、パリでは「テックス・メックス tex mex」の店の定番になっています。スーパーでも様々なグアカモールを売っていますが、やはり自分で作るのが新鮮で一番です。私はいつもアヴォガド、タマネギ、トマト、ライムを欠かさないようにしているので、わざわざ買い物に行かなくてもこれを簡単に作れることができます。 アヴォガトをフォークでつぶし、みじん切りのタマネギと小さく切ったトマトとライムの絞り汁を混ぜます。塩少々と唐辛子、コリアンダーも加えれば美味しいグアカモーレの出来上がりです。私は洋風料理に唐辛子を入れる場合、エスプレット産唐辛子(piment...

  • ペホカボチャとクリカボチャ  Coloquintes & Potimarron

    22 September 2015 ( #Food )

    いつの間にかすっかり秋になりました。平均気温は15度を越えず、テラスの植物の水やりを最後にしたのがいつだったか思い出せないほど、毎日雨が降ってくれます。雨降りは決して嫌いではありませんが、愛犬の散歩時だけは晴れて欲しいなぁ。この季節、八百屋さんやお花屋さんの店先には「コロカント coloquinte」が並びます。コロカントとは言え、薬用の「コロシントウリ Citrullus colocynthis」とは異なります。どちらかと言うと日本では「ペポカボチャ」と呼ばれるカボチャやズッキーニに似ています。色とりどりで綺麗なので、テーブルに飾ったり、暖炉の上に色づいた落ち葉と一緒に置くと秋らしい雰囲気になります。...

  • パリ市「ポイ捨て撲滅」キャンペーン  350 tonnes de mégots

    03 August 2015 ( #Life )

    9月からタバコの吸い殻を道路に捨てると「68ユーロの罰金」が科せられることになります。以前から犬の糞放置など「公民精神を欠いた行為」を取り締まる法令があり、ポイ捨ても含まれていました。しかし、罰金切符が切られたことはありません。街路樹の根元には金属製網状のものがよく置かれていますが、ここには吸い殻がいっぱい詰まっています。清掃しても網に嵌まり込んだ吸い殻は取れないからです。事務所やレストラン内での喫煙が禁止となってから、通りでタバコを吸う人が増えた分、吸い殻も増えています。地面に吸い込まれたタバコの成分を一掃するには10年かかると言われ、道路の美観だけの問題ではなく、これは環境に関わる重大問題なのです。ここで、以前読んだフランク・シェッツィング(Franck...

  • 簡単で美味しい夏の寿司  Sushi d’été

    04 August 2015 ( #Food )

    暑い夏は魚の鮮度を保つのがたいへんです。特に8月のパリは、ほとんどの魚屋さんが閉店しますので、鮮魚を見つけるのに苦労します。それでもお寿司は食べたいと言う時に作るのがこのスモークサーモンを使ったお寿司です。この寿司との出会いは田舎住まいの友人宅でした。ご馳走になったこのお寿司の味が忘れられず、以来、よく家で作っています。 まず寿司飯を作り、一口大に握ります。一方、5〜6センチ四方に切った薄切りのスモークサーモンを用意します。手の平にサランラップを広げ、そこへ切ったスモークサーモンと寿司飯を乗せ、全体を包むようにまとめます。ちょっと「おはぎ」を作るのに似ているかもしれません。ラップを取り、サーモンを上にして並べ、中央を指で軽く押して凹ませたところへ飾りを乗せれば出来上がり。私はその時の気分で「山椒の芽」「いくら」「卵」を乗せたりします。他に胡瓜の箱寿司も作ります。材料は「薄切りの胡瓜」、中に挟む「海苔」、上に置く「いくら」です。胡瓜の薄い緑色がサーモンピンクによく合うのです。 Cucumber...

  • ミラベルは今が旬   Mirabelle!

    23 August 2015 ( #Food )

    この季節になるとミラベルが市場に並びます。ミラベルはプラムの1種で、黄金色の小さな実です。フランスのロレーヌ地方が産地ですが、ブルゴーニュ地方の知人宅を訪ねた時、ちょうど庭に実がたわわに生っていて、採りながら食べたことを思い出します。ミラベルの果肉はネットリとして甘く、酸味はあまりありません。最近は交通の発達で世界が狭くなり、ほとんどの果物を季節に関係なく食べることができます。地球の裏側からの果物も地元産と一緒に仲良く並ぶ時代では、旬を意識することもなくなり、それはちょっと残念なことです。でも、新鮮なミラベルだけは今しか食べることができません。ミラベルを見ると8月を実感し、わずか1ヶ月間しか店頭に出ないこの果物をせっせと買い、口に運ぶことになります。...

  • 欧州の難民問題 Migrants en Europe

    06 September 2015 ( #News )

    今年に入り、欧州を目指す移民の数が急増しています。フランスでは「Migrant 移住者、移民」という言葉で彼らを呼びますが、移民にもいろいろあり、戦争からの難民や貧困からの経済難民がいます。彼らは地中海をボートで渡るか、陸路でシェンゲン圏(Zone Schengen)に入ります。フランスは、アフリカからリビアを経由してイタリアへ着き、英国を目的地とする人々の通過国となっており、ユーロスターの出発地点カレー市周辺には常に数千人が集まっています。 今週はドイツを最終目的地とするシリア難民が大挙してハンガリーに到着し、移民局と揉める騒動に発展。結局、国境までオーストリアとドイツが難民をバスや列車で迎えに行く事態となりました。こうして昨日ドイツに到着した難民が7000人、本日到着予定の難民は6000人と言われています。わずか2日間で1万3000人です。ここは経済力のあるドイツの力の見せ所ですが、他のヨーロッパ諸国はスエーデンを除き、及び腰です。どうしてでしょうか。...

  • 私のトム・ヤム・クン  Tom Yam Kung

    12 September 2015 ( #Food )

    タイ料理の店に行くと必ず注文したくなるのがレモングラス風味の海老スープ。初めてタイへ行ったのは何十年も昔のことですが、バカのひとつ覚えで「トム・ヤム・クン Tom Yam Kung」を注文したのを思い出します。当時はこの料理しか知らなかったのです。ですが、唐辛子に慣れていなかった私には本場のスープは辛すぎて折角の味がわかりませんでした。残念なことをしたものです。 さて、このスープにはたくさんの香辛料が入っていますが、トム・ヤム・クンたるにはレモングラス(citronnelle) 、コブミカンの葉(feuille...

  • 新スペース《メゾン・ワ》が近日オープン    Maison WA

    02 July 2015 ( #Life )

    今日から4日間、パリでジャパン・エキスポ(Japan Expo)が始まりました。2000年に日本アニメのファンが集まって始めたイベントが年を追う毎に大きくなり、今では他の町でも行われるほどの人気になりました。去年の入場者数は25万人に上ったそうです。マンガ、寿司、ラーメン、弁当、、、知らないうちに日本がフランスの生活に入り込んでいます。「カニかま」は「スリミ surimi」と呼ばれ、庶民の食卓に並びます。これが日本からやってきた食べ物だと知っている人は少ないかもしれません。 そんなパリに日本製品のセレクトショップ「メゾン・ワ...

  • ツール・ド・フランス最終日  Tour de France

    26 July 2015 ( #News )

    夏の最大イベントは何と言ってもツール・ド・フランス、世界一有名な自転車のロードレースです。今年は102回目、7月4日にスタート、21の行程、走行距離は3600kmに及び、今日が最終日でした。パリ郊外のセーヴルを出発した時にはまだ雨が残っていましたが、パリ市内に入る頃には雨が止み、重い雲に覆われたパリの中心を160人が走りました。 毎年コースが変わるこのレースは、各地の村興しにも貢献しています。レースのコースに決まると、道路を整備し、観光客を迎い入れる準備をします。先日会った某町長氏は「町が3回コースに選ばれた」と鼻高々でした。そうなのです、コースに選ばれることは名誉なことなのです。...

  • ショッピング・バッグ花盛り  Shopping bag forever

    09 June 2015 ( #Life )

    数年前から日本人ツーリストのお土産に人気があるのがスーパーのショッピング・バッグ。特に「モノプリ(Monoprix)」のナイロン製バッグが人気のようです。私自身はコットン製の生成りの袋の方が好きなので、モノプリの袋は利用したことがありませんでした。レジの横にいつも置いてあるのを横目で見ていました。私と違って合成繊維好きの姉に「小さくて軽い」この袋をハンドバッグにいつも入れておきたいので「ひとつ買って」と頼まれました。なるほど、非常用バッグとしては便利かもしれません。 2013年秋に、欧州連合(EU)は天文学的に増え続ける「プラスティック・バッグ使用を2025年までに75%減らす」ことを決めました。捨てられたプラスティック・バッグは有機物ではない為、土に戻りません。海底や海岸に溜まっているゴミの60〜75%はプラスティックだそうです。このプラスティック公害対策として、フランスでは、2016年1月からプラスティック・バッグが禁止となります。使い捨てのプラスティック製ショッピング・バッグがスーパーから消えるのです。これからは、マイ・ショッピング・バッグ(My...

  • パリの古〜いレストラン「オーベルジュ・カフェ」 L’Auberge Café

    25 June 2015 ( #Food )

    花屋さんやペット屋さんが並ぶパリ1区のセーヌ川沿いからちょっと入った所にそのレストランはありました。「オーベルジュ・カフェ L’Auberge Café 」は1617年にできたという古〜いお店です。歴史建造物に指定されているので、簡単に改造はできません。店内は古色蒼然、500年の重厚さが伝わってきます。間口がそれほど広くないので、こじんまりした可愛いカフェかと思ったら、中にはたくさんのテーブルが並び、中2階にも席がありました。 天気が良いので、テラス席に着き、ランチにしました。メニューは3皿で18ユーロ、2皿なら13,50ユーロです。たくさんの料理候補の中から、前菜は「グリンピースのフラン(フランス版茶碗蒸し)」、メインは「鱈のソテーと南仏風野菜煮込み」、デザートは「ピーチメルバ」を選びました。どれも美味しく、特に魚料理は絶品でした。気軽にランチできる嬉しいお店の発見です。その上、昔のパリを彷彿とさせるタイムスリップしたような雰囲気が堪りません。...

  • パリは猛暑   La canicule à Paris

    30 June 2015 ( #News )

    サハラ砂漠からの熱風がパリに到着。今日の気温は北アフリカと同じだとニュースが報じています。この季節としては60年来の猛暑だそうで、記録が更新されるとの予報です。猛暑と言えば、2003年にヨーロッパじゅうが暑さに包まれた記憶が昨日のことのように蘇ります。この時は、フランスだけで2万人が熱中症で亡くなりました。暑さが3日以上続くと、涼しかった建物内部の温度もじわじわと上昇します。冬は暖かく夏は涼しい石造りの建物も、長引くと、外より暑いという状況になることもあるのです。ですが、このような状態になるのは稀ですので、クーラーを備えているアパートはあまりありません。...

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