ヨーロッパ議会選挙 Election européenne 2019
- 39:急進左派
- 150:社会民主
- 77:エコロジー
- 108:中道・リベラル
- 177:保守派
- 58:ナショナリスト・
- 114:極右
- 28:その他
先週、ヨーロッパ議会選挙があり、新しい議会の構成予想が出ました。未だEU(欧州連合)離脱を模索中のイギリスはハード・ブレグジットのファラージの党が31%の支持を受け、イタリアとフランスは極右が第1党となり、ハンガリーに至ってはナショナリストが56%もの票を獲得しました。

*フランスの議席獲得数(内務省発表)
5年ごとに751議席を改選するこの選挙はいつも投票率が低くかったのですが、今回は50%を超えました。前回42%の投票率だったフランスも過半数を超え、国民の関心の高さが窺えます。選挙ごとに票をのばすナショナリストの台頭はEUの団結に影を落とすものの、全体ではまだ少数派と言え、保守党と社会民主党に中道・リベラル(マクロンの党)が中心の体制は維持されそうです。
今回の選挙ではドイツとフランス、フィンランドでエコロジストの躍進が目立ちました。EU予算の43%は農業政策に使われていますが、その使途の不透明さとロビイスト活動が環境問題に深くかかわっており、エコロジストの活躍が期待されます。