「金正日の料理人」フランス語版 le cuisinier du dictateur
「金正日の料理人」(扶桑社文庫2012年版)が「独裁者の料理人 Le cuisinier du dictateur」というタイトルでフランスで出版されました。これは北朝鮮に寿司職人として渡り、金正日の元で10年以上働いた藤本さんという方が書いた本です。この本が最初に書かれたのは2003年ですから、どうして今?と疑問が湧きますが、不思議なのは今読んでも決して古さを感じさせないことです。金正日から金正恩に時代が変わっても北朝鮮は相変わらず鎖国状態のまま、国民の生活は窺い知れません。
また、フランスでも金正恩の一挙手一投足は話題となりますが、特にトランプ大統領との会談は大きな注目を集めました。その金正恩の子供時代の思い出も語られているので、出版社はタイムリーな本だと考えたのかもしれません。もちろん、人気の寿司の話がたっぷり書かれていることも理由のひとつでしょう。
主要雑誌「パリ・マッチ Paris Match*は先週号にこの本の抜粋を載せました。著者の最近の写真も含み、珍しい写真がたくさん添えられています。