四川航空機事故 Flight 8633 of Sichuan Airlines

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© REUTERS/Stringer

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「5月14日に中国中部にある重慶からチベットの首都ラサに向かっていた四川航空のエアバスA319型機で、操縦室の窓が突然吹き飛び、副操縦士の半身が機外に吸い出される事故が発生した」という記事を読み、最初に浮かんだ疑問が「どうして窓が割れたの?」でした。そして思い出しました。

今から何十年も前のことですが、某航空会社の操縦室の窓ガラスに大きなヒビが入りました。左窓は細かいヒビで真っ白、前方が見えません。それは晴れた夜間の1万メートル上空を穏やかに飛行していた時のことで、アンカレッジから東京へ向かう海上で起こりました。最も近い陸地は冷戦中のソ連。窓のヒビが少しでも壊れ、穴が開いたら緊急着陸するしかありません。しかし当時のアメリカ人パイロットにとって、これは考えられない選択でした。「このまま、東京へ向かう」という機長の判断で、残りの飛行を続け、それは今も記憶に残る長い長い3時間となりました。

そもそも1万メートルの高度で窓が壊れるとは一体何が起きたからでしょうか。一般車のフロントガラスと同じく、仮に石が飛んできてぶつかり、ヒビが入っても余程のことがない限り割れません。強化ガラスが使われているからです。まして、現在の航空機は昔のそれとは比べものにならないくらいすべてが高性能になっています。ガラスの厚さは3センチもあるそうです。事故機のパイロットは「突然爆音がした」と言っているようですが、原因を知りたいものです。

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