アルツハイマーにならない食事? MIND Diet
9月21日は「アルツハイマー病と戦う世界の日 Journée mondiale de lutte contre la maladie d’Alzheimer 」。フランスで始められたこのイベントは今年で23回目を迎えました。認知症の中で最も多いアルツハイマー病は、寿命が延びるに従い、増える一方です。65歳以上の人口の2〜4%がこの病気を発症、80歳以上では15%が罹っています。現在、フランスでは90万人がアルツハイマーと診断され、2020年には130万人になると推定されていますが、まだ予防薬や特効薬はありません。
薬がないのなら、「食生活を改善して認知症発症を遅らせることはできないのか」という発想で研究されたのが「MIND Diet」。アメリカのラッシュ大学医学センター(Rush University Medical Center)のモリス教授の研究グループが4年半に渡り、シカゴ地域に住む923人のシニアにこの研究プログラムに参加してもらいました。そのうちの144人はアルツハイマー病を発症しましたが、病気を予防すると考えられる食事「MIND Diet」を実行した人の発症率は、実行しなかった人の半分以下でした。
この研究結果が発表されたのは2015年2月のことです。この食事法は、少なくとも1週間に6回は「緑の葉」(ほうれん草やサラダ菜)を取り、他の野菜も1種類取る。ナッツ類を5回、ベリー類を2〜3回、豆類を3回、魚を1回、鶏肉を2回を取る。穀類(ホールスタイル)は1日に3回以上取り、ワインを毎日1杯飲む。そして、油はオリーヴ油をメインに使う。バターや砂糖、赤身の肉を控えめにすることは一般のダイエットと同じで、ジャンクフードは1週間に1回以下に。
実行できそうな食事法なので、試してみようとナチュラル・フードの店に行き、最も大量に消費することになる穀類や豆類を買い込んできました。毎日同じ穀類を食べると飽きそうなので、麦にお米、キノアと考えられる限りの穀類をかき集めてきたわけですが、玄米を食べるのにはまだ抵抗が。。。