どこまで続くフランスのデモ Manifestation à Paris
労働法反対デモが3月から始まり、昨日は9回目。その度にデモ隊に混じった「壊し屋」が暴れ、警備の警察官と乱闘になります。昨日は病院の一部も壊されました。全国規模で行われたデモ参加者数は警察発表と組合発表の間に大きな違いがあり、今回もその例にもれず、警察は12万5000人、組合は130万人と10倍以上の差。どちらが真実に近いのか判りませんが、パリに関してはどちらもこれまでのデモの中で最も動員数が多かったと結論しています。少なくとも8万人がイタリー広場からモンパルナスを通ってアンヴァリッドまで移動したことになります。
大きなデモ隊が通った後は、道路にチラシがたくさん落ちていて汚いのが通例ですが、今回は際立っていました。チラシだけではなく、発煙筒、爆竹、ペットボトル、食べ残しなど、あらゆるゴミが道路を覆っていて、各信号機にはチラシがベタベタ貼られ、ペンキまで塗られているのです。これでは信号機が機能しません。広告塔も壊され、無残な姿を晒していました。
これは所謂覆面した「壊し屋」の暴れた跡ではなく、一般のデモ隊が通り道を汚した結果なのです。自分の家はきれいに磨きたてるフランス人が一歩外に出ると平気で道を汚すのが不思議でなりません。政府の法案撤回を要求して3ヶ月も続いているデモですが、このような無残な姿を見せられると「いい加減にしてほしい」と思うのは私だけでしょうか。