ドキュメンタリー映画「明日」 Le film « Demain »
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ドキュメンタリー映画「 明日 Demain」が封切られたのは2015年12月2日のことです。環境問題をテーマにした地味な映画が口コミで広がり、週を追うごとに観客動員数が増え、今年5月の23週が終わった時点で百万人を超えました。これはフランス国内のみの数字で、すでにヨーロッパ各国の映画館で上映されているので、この映画を観た人の数は計り知れません。
「明日」の世界を住みやすくするには今何ができるか。地球環境を守る為の様々な工夫と努力をしている世界中の人々を3年半かけて丁寧に取材し、まとめたのがこの映画です。声高に環境問題に警鐘を鳴らすのではなく、地道に改良に取り組み、成果を上げている人たちの明るい表情をうまく捉えています。
これまでこの映画を観る機会がなく、本日日本行きのエール・フランス機内でやっと観ることができました。嘗てリチャード・ドーキンスの「利己的遺伝子」を読み終わった時、それまでとは物の見方がガラリと変わった自分を感じましたが、その時と同じような感覚がこの映画で蘇りました。もっと早く観ればよかったというのが素直な感想です。