イギリスのEU離脱 Les Britanniques quittent l’Europe
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先程イギリスの国民投票結果が発表され、市場は混乱に陥りました。ポンドは8%、ユーロは3%落ち込みです。イギリスがすぐに欧州連合(Union Européenne)から離脱するかどうかは別問題ですが、キャメロン首相が10月の党大会で辞め、離脱派の旗頭だったボリス・ジョンソンが新しい首相になるのではとみられています。
これを機会にイギリスでは、北アイルランドのイギリス離脱とアイルランドとの統合が現実味を増し、スコットランドの独立とEU加入という筋書きも考えられる状況になってきました。また、デンマークやスエーデンでEU離脱の声が高まるかもしれません。
6ヶ国の加盟で発足した欧州共同体がマーストリヒト条約の発効で現在の欧州連合になったのは1993年のこと。以来、加盟国は増え続け、現在は28ヶ国で構成されています。まさか加盟国が減る日が来るとは想像もしていませんでした。EUへの拠出金が第2位の大国イギリスが離脱することは根本からの見直しを余儀なくされます。渡航時にパスポートが要らないシェンゲン圏(Espace Schengen)にも入っていないイギリスは、EUを離脱するとフランスの近くて遠い国になるのかもしれません。