センダン科落葉樹「フラミンゴ」 Toona Sinensis "Flamingo"
パリ13区のサン・マルセル大通りには香椿(チャンチン)が並び、この季節に芽をふく新芽は食いしん坊の垂涎の的。その香椿に混ざって彩りを添えているのが「フラミンゴ」です。香椿と同じセンダン科の落葉樹で、3年前に植えられたフラミンゴの苗木がしっかり根付き、まるで花が咲いたようです。遠くから見ると桜の花が咲いているように見えなくもありません。
パリの街路路には通りごとに同じ木が並びますが、日本ではお馴染みのイチョウの木もこちらでは珍しい木。それが2012年〜2013年にかけ、イタリー大通りにお目見えしました。場所によっては数本並んで植えられているので、今秋あたり実が生るのではと楽しみにしています。但し、交通量の多い通りですので、排気ガス汚染が心配ですね。
昔、サン・シュルピス・ローリエール Saint Sulpice Laurière(リモージュの近く)という町の駅前広場に12本のイチョウの木が植えられているという記事を読み、一度見に行きたいものだと思ったことがあります。1864年にその地方を訪れた天皇家のプリンスがお土産として日本から運んだものだそうです。幕末に日仏交流があったささやかなエピソードのひとつです。