重曹はフランス家庭の必需品 Bicarbonate de sodium
どこの家庭にも必ずあるのが「重曹 Bicarbonate de sodium」。母はいつも「膨らし粉」と呼んでいましたが、お菓子作りの方にはベーキングパウダーと呼ばれる白い粉です。個人的には料理には使わず、鍋の焦げ付きや歯磨きに利用しています。鍋に水と重曹を入れ、沸騰させると嘘のようにお焦げが取れ、きれいになります。歯ブラシには重曹を載せ、その上にレモン汁をかけて歯を磨くと本来の歯の色を保てます。「漂白できる」という記事を読みますが、私の場合は実現していません。某歯医者さんは、歯周病の方に重曹に過酸化水素水をかけて歯茎をゴシゴシすることを勧めているそうです。
さて、他にも果物や野菜の洗浄に役立つなど効能は山ほどありますが、海外在住日本人にとって面白いのは、ラーメン作りかもしれません。美味しい生ラーメンが手に入り難い場合、スパゲッティを茹でる時に重曹を加えるとコシのあるラーメンになるのです。とは言え、あの「チジレ」だけは無理ですが。卵入りスパゲッティ(Lustucru aux œufs frais)を、1リットルの水に対して大さじ1杯の重曹を加えた鍋で、普通に茹でます。茹で上がった麺を水でよく洗えば出来上がり。この麺は冷やしラーメンにぴったりで、ソース焼きそばにしても美味しくいただけます。