カルボナードはベルギー料理 La carbonade flamande
「リエージュ・シロップ Sirop de Liège」はりんごや梨を煮詰めて作った超濃縮ジュース。ベルギーのリエージュ地方で作られるシロップが有名なのでこう呼ばれますが、ドイツやスイスの一部でも似たようなシロップがあり、ジャムのようにパンに塗って食べます。
このリエージュ・シロップをひとさじ加えるだけで味が断然違うのが「カルボナード」。ブリュッセルに行くと作りたくなるのがこの料理です。そして、リエージュ・シロップと並んで欠かせないのが「シメイ Chimay bleue」のビール。そして仕上げ用には「パン・デピス pain d’épices」、これがカルボナードの三種の神器と言えます。
フランスでは煮込み用の牛肉を買う時は「ブルギ二ヨンを1キロ」と言いますが、ベルギーでは「カルボナードを1キロ」と言います。国境をひとつ越えるだけで表現が変わるのが面白いですね。1キロの牛肉に同量の玉ねぎを加え、黒ビールと黒いシロップでクツクツ煮込むと美味しいカルボナードの出来上がりです。三種の神器が手に入ったら、是非お試し下さい。