パリ・リヨン駅の駅弁販売店 Bento japonais dans la gare de Lyon
リヨン駅に日本の駅弁がお目見えしました。これはJR東日本とNRE(日本レストランエンタープライズ)の企画で、4月30日までの期限限定販売です。フランスには「駅弁」文化がないので、通常、駅の売店にはサンドイッチや菓子パンくらいしか置かれていません。そこへ昨今の日本食ブームに乗り、駅弁が登場したというわけです。
都会ではお弁当のコンセプトが浸透してきました。フランス語の辞書には既に「bento」という単語が載っています。そしてマンガやアニメ人気がこの傾向に拍車をかけています。昨日のオープン時には、日本のテレビ局も取材に来たとかで、用意したお弁当はすべて完売したそうです。
場所はリヨン駅の第2ホール。この駅からリヨン方面行き列車が出ますが、アルプス地方へのスキー客も多く利用する主要駅のひとつです。また、1900年の万博時に建てられ、歴史建造物となっている高級レストラン「トラン・ブルー」を擁する駅でもあります。
そんな由緒ある駅に登場した日本のお弁当の売れ行きは如何に?お弁当は5種類で、値段は8〜18ユーロ。私は15ユーロの「幕内弁当」を購入しました。様々な煮物や揚げ物が入っていて彩りもきれいで日本の味です。欲を言えば、冷えても美味しいご飯を入れてほしかったなぁ。ちなみに初日に最も早く売れたのは「おにぎり3個セット」だったそうです。8ユーロという値段が決め手だったのかもしれません。