私のトム・ヤム・クン Tom Yam Kung
/image%2F1483140%2F20150912%2Fob_d9a445_mon-tom-yam-kung.jpg)
タイ料理の店に行くと必ず注文したくなるのがレモングラス風味の海老スープ。初めてタイへ行ったのは何十年も昔のことですが、バカのひとつ覚えで「トム・ヤム・クン Tom Yam Kung」を注文したのを思い出します。当時はこの料理しか知らなかったのです。ですが、唐辛子に慣れていなかった私には本場のスープは辛すぎて折角の味がわかりませんでした。残念なことをしたものです。
さて、このスープにはたくさんの香辛料が入っていますが、トム・ヤム・クンたるにはレモングラス(citronnelle) 、コブミカンの葉(feuille de combava)、ガランガル(galanga)、唐辛子が欠かせません。これらは薬用作用もあるので、風邪気味の時には最適です。他にライムの汁、ニョクマム、エシャロット、トマト、きのこ、砂糖を少し入れます。海老と鶏のブイヨンは言うまでもありませんが、仕上げ用にコリアンダーも用意します。これらの旨味が程よく溶け合って美味しいスープになるのです。時間をかけてコトコト煮込むブイヤベースとは異なり、短時間で仕上がるのがこのトム・ヤム・クン。チャイナタウンに行けば、材料が集まります。必須アイテム4品を冷凍してパックしたものまで売っています。最近は野菜を売る露店も増えました。スーパーより新鮮なので、前を通るとついつい余計なものまで買ってしまうのが玉に瑕です。