ブリュッセルにはフランス人がいっぱい Français à Bruxelles
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ベルギーの首都ブリュッセルに最も多い外国人はフランス人です。ブリュッセルの人口は118万人弱で、そのうちの3分の1が外国籍。欧州連合(EU)の中心でもあるので、外国人が多いのは頷けますが、2000年に3万4000人だったフランス人が毎年増え続け、今年1月の統計では6万人を越しました。「ブリュッセルはパリ21区」(パリには20区あります)と言われる所以です。どうしてこのような現象が起きているのでしょうか。ひとつには、パリと比べて就職し易いことがあげられます。フランスでは高学歴でも就職先の見つからない若者が増え、社会問題となっていますが、ベルギーでは学位があれば、フランスより仕事が見つかり易いようです。次に、パリと比べて住居費の安いことが上げられます。賃貸料は半額以下で、アパート購入なら3分の1の値段です。また緑が多く、公園には犬のトイレや遊び場も確保されています。車は必ず歩行者を優先して止まってくれるので、パリのドライバーに慣れている私としてはよく面食らいますが。総合的にみて、生活し易い環境と言えます。
さて、そのフランス人の多くが暮らしているのはブリュッセルの南部。サン・ジル地区(Saint Gilles)もそのひとつで、人口の半数が外国籍でその筆頭がフランス人です。サン・ジルの朝市に行くとフランス人に出会いますが、野菜を売っているのはモロッコ人。パリの市場の八百屋さんもアラブ系が圧倒的ですが、ひとつ大きな違いがあり、それはどこの店でも端数を切り捨ててくれること。こんなところも住みやすさのひとつと言えそうです。