パリでフランス人死刑囚を救う集会 Serge Atlaoui

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Meeting for Serge Atlaoui
Meeting for Serge Atlaoui

ポンピドー・センター横の広場で集会がありました。セルジュ・アトゥラウイ(Serge Atlaoui)51歳を救う為にアムネスティ・インターナショナルの呼びかけで人々が集まりました。彼は1週間前までほとんど知られておらず、犯罪歴も一切ないフランス人の溶接技術工で、10年前にインドネシアで「麻薬密売」の罪で逮捕され、死刑執行を待つ身です。彼は2005年にフランスで仲買人を通じて、ジャカルタ郊外の工場に機械を設置する仕事を打診されます。1週間2000ユーロという破格の条件に彼はこの仕事を引き受けます。ほとんど何もなかった工場に機械を設置し、6週間後、帰国します。そして報酬を受け取る為にもう一度、インドネシアに戻った時に彼は逮捕されました。工場で働いていた現地人たちと一緒に麻薬密売人として警察に捕まったのです。

彼は工場に機械を設置したことは認めていますが、それが麻薬製造機だったことは知らなかったと主張しています。2007年に一審で無期懲役刑を受け、上告審で死刑判決となりました。以来、再審請求を提出、1週間前に最高裁がこれをを退けた為、死刑が確定しました。

フランスは38年前に死刑を廃止した国です。その為、新聞、テレビはフランス政府の動向を毎日報道しています。フランス人死刑囚を救うことができるのは政府だけだからです。これまでも、外国で判決を受けた囚人が本国で服役するという例はありました。フランスでは最高刑で無期懲役ですので、死刑執行は回避されることになります。

現時点では、彼の名前は次の死刑執行リストには含まれていないようです。

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