パリ市庁舎広場とイベント Place de l’Hôtel de Ville
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市庁舎はパリの中心にあり、14世紀から今日まで人々が集う広場です。嘗ては「グレーヴ広場」と呼ばれており、ストライキをすることをフランス語では「faire grève」(グレーヴをする)と言いますが、この広場でよくストライキが行われたことからこの表現が生まれたと言われています。
昨日、この広場を通りかかると、多くの人たちが整然とシッティングをしていました。全員が黒の服を着て、きれいに列を作り、無言で座っているのです。音を立てず、動かない約200人の人たち。時間が止まっているような錯覚に陥りました。思わず足を止め、何のイベントだろうと参加者が掲げているプラカードに目を凝らしました。これは「動物の生体実験反対」のキャンペーン(www.international-campaigns.org)でした。主催者の演出に脱帽です。通常、こういったキャンペーンは彼らの主張をひとりでも多くの人に聞いてもらおうと声高にメッセージを連呼することが多いのですが、今回のように静かに座っているだけの方がメッセージが伝わってきます。