マレ地区のアート・フェア Drawing now 2015
3月25日から29日までパリ3区のカロー・デュ・タンプル(Carreau du Temple)で開かれているアート・フェアに行ってきました。今年で9回目となるこのイベントには、フランスを中心に73軒のヨーロッパや日本の画廊が参加、広く心地よいスペースに各画廊が並び、セレクトした作品を展示しています。また、企画展コーナーもあり、今年のテーマは「Le dessin engagé」(社会派デッサン)、興味深い作品が並んでいました。
このイベント会場は嘗てのマルシェ・デュ・タンプルで、衣料品や革製品、絨毯などを売る店が集まり、20世紀中頃までは隆盛を誇っていた場所です。その後、客足が減り、一時はパーキングに建て替えられそうになりますが、この建物を惜しむ署名運動が功を奏し、1982年には歴史建造物に指定されました。そして、長い修復工事の後、鉄骨とガラス屋根のマルシェがイベント会場に蘇ったのです。それは去年2月のことでした。